馬鹿につける薬

東海岸在住日本人のblog

身の危険を感じた話

さて、今日もいつもと同じようにMetroで職場に向かった。2駅。ちゃんと時刻表を見て家を出れば、door to doorで30分かからない。非常に良い環境だ*1

この路線をWashington D.C.に向かう方向に朝乗ると本来は、非常に混んでいる路線のようだ。おそらくD.C.中心部はteleworkができる職業が多いがために、自分が渡米して以降は車両に1~2人乗っているかいないか、という感じだ。

 

今日は異なっていた。電車がホームに来たとき、いつも乗っている乗車位置には少し客がいたため、隣の車両、また隣の車両と移動して、それでも人が乗っていたので諦めてそこで乗車した。

 

違和感に気付いたのは白人3人が乗った車両で話し込んでいたことだ。こういう言い方をすると語弊があるのだろうが、車社会のアメリカで身若い白人がグループで公共交通に乗っているのを見かける機会があまりないのだ*2。すこし気になったので見返してみるとマスクをしていない。現在、Metroではマスク着用が必須となっている*3。珍しいなーと思い、マスクをしていない人に対するアメリカ人の反応が気になった。多分日本人みたいに気にしたりはしないのだろうなと。

 

とりあえず、振り返ると別のアメリカ人と目があった。マスクをしていない。気まずい。そのまま視線を流して別の方向をみる。また別の人と目があう。マスクをしていない。

 

 

なるほど、この人達は何らかの思想を持ってあえてマスクをしていないのだな。と悟った。そして、彼らと何度も目があったということは少なくとも自分は観察されていたのだろう。

 

ひやりとしたところで、自分は無事に電車を降りた。ふむ、考えすぎかもしれない。大使館から来ていたメールをチェックする。

1.明日(1月5日)及び明後日(6日)、ワシントンDCにおいて、トランプ大統領を支持する団体による抗議活動が複数見込まれます。

2.昨日、バウザーDC市長は、5日及び6日はDC市街中心部へ立ち入らず、衝突を求めてDCを訪れる者と関わり合うことがないよう市民に向け注意喚起するとともに、抗議活動に対応する連邦・地方の法執行機関の連携のために本日(4日)から危機管理センターを立ち上げる旨を発表しました。

3.DC警察は、抗議活動に対応するためとして、5日~7日の交通規制を発表しています。
→ https://mpdc.dc.gov/release/traffic-advisory-first-amendment-activity-4

4.昨年11月14日及び12月12日にDCにおいて実施された米大統領選挙結果に関連する抗議活動では、特に夕方以降に一部参加者が過激化し、ホワイトハウス周辺を中心に大統領支持派と反支持派の間で複数の衝突があり、逮捕者及び刺傷を含む負傷者が複数出るなど、非常に危険な状況が生じました。在留邦人、旅行者の皆様におかれては、こうした経緯を踏まえ、ご自身やご家族が不測の事態に巻き込まれることのないようご注意ください。

そうか、D.C.での抗議デモの際には"郊外"の支持者はメトロで移動してくるんだな・・・。就任までは気が抜けなさそうだ・・・。

jp.reuters.com

とりあえず、平穏な日々が1日でも早く戻ることを願っている。

*1:年末にはちょっとショッキングな事件があり、職場最寄り駅(そのまんまMedical center駅)で、FBI警官が発砲、終日閉鎖されるという事件が発生した。アメドラの警察ものは大好きだが、気軽に発砲されるとここまで不便なのかと、これから見方が変わってしまいそうだ。また、ブログを更新していない期間ではあったが、大統領がコロナで入院した際なんかは、デモ隊ですごいことになっていた。

*2:白人がいないということではないのだが、会話をしているのは圧倒的に黒人かヒスパニックだ。もしかしたら彼らは知らない人とでも会話しているのかもしれない。

*3:日本にいる人はアメリカ人はほとんどマスクしていないと思うかもしれないが、少なくともMaryland州Montgomery countyにおいて、遭遇する大半の人はマスクをしている。これはBlue stateだからなのか、比較的富裕層がおおい地域だからなのか、いずれの理由でもないのかはわからない