ブックカバーチャレンジ-2020/05/10
ブックカバーチャレンジというチェーンメールまがいのチャレンジを投げられたので、数日間これまでに読んだ本で印象に残っているものを記事にしてみる。
中公新書から出ている深井智朗氏の「プロテスタンティズムー宗教改革から現代政治まで」は、自分が読んだ本の中で一番”印象”に残っている作品だ。
本書において、カトリックの混乱期からプロテスタンティズムがいかにして起こり、そしてそれがどのようにして多様化していったかが明らかとされている。自分は、西洋宗教史が非常に好きだったので(理由はラノベだけど・・・)、この本を手にとった。
アメリカの現代のキリスト教宗派の状況まで記述されていて、大変勉強になった。
ところが、なんと著者の論文捏造疑惑が生じ、実際に大学を解雇されてしまった*1。本著において、捏造は認められなかったとされているが、「読売・吉野作造賞」は撤回され、出版も停止されてしまった*2。
というわけで、Amazonのリンクを貼っておいてなんだがおすすめはしない。しかし、面白い本だったのだけれどもなぁ。残念。